子どもから大人まで楽しめるリズム体操とは?
リズム体操は幼少期から始められる習いごとして人気があります。音楽に合わせて全身を動かすリズム体操は、小さな子どもから大人まで楽しく取り組めるだけでなく、運動が苦手な人や運動不足と感じている人、さらには高齢の方まで老若男女問わずだれでも始められる運動です。
幼児教育のプログラムの一貫としてリズム体操に取り組む幼稚園や保育園が増えているほか、最近は、認知症予防や介護予防への効果が期待できるとして介護の現場でも需要が高まっています。
今回は、そんなリズム体操の魅力を知るために、リズム体操の基礎知識やリズム体操が向いている人の特徴などを紹介します。
リズム体操って何?
リズム体操は、その名のとおり音楽や音に合わせてリズムをとりながら身体を動かすトレーニングのことです。音楽を聴いて感じたことをリズム感よく身体で表現するリズム体操は、全身をバランスよく動かすことで脳が刺激を受け、子どもの発達に良い影響を及ぼすなど、さまざまな効果が期待できると言われています。
乳児や幼児も楽しめるリズム体操
あらゆる効果が期待されているリズム体操は、小さな子どもでも楽しんで取り組めることが大きなメリットです。
リズム体操は、0歳の乳幼児の頃から色々なジャンルの音楽を聴かせることで、身体を大きく動かせなくても音楽やリズムに子どもを慣れさせることができます。
2~3歳くらいになると大人がお手本を見せると、それをまねるようになるので、道具を使って音やリズムに慣れさせたり、手でリズムをとってかけ声を出したりすると、少しずつ音楽を聴いて感じたことを身体で表現できるようになります。
4~6歳くらいになると、道具を使ってリズムをとったり、ピアノなど、楽器の演奏に挑戦したりします。大人のまねだけでなく、自分で考えた音を楽器で奏でる、身体を自由に動かして思いを表現するようになります。
リズム体操の魅力は、大人に限らず、乳児から幼児まで年齢に限らず誰でも楽しめるトレーニングであることです。幼児教育の一つとして音楽リズムに力を入れる乳児向けの教室も増えていることからも、リズム体操の需要の高まりが感じられます。
リズム体操で期待できる効果とは?
乳幼児から高齢者まで、年齢を問わず楽しめるリズム体操は、あらゆる効果が期待できるトレーニングとしても注目されています。リズム体操は、音楽やリズムに合わせて体を動かす運動です。リズムに合わせて全身を大きく動かすことで、普段の生活ではあまり動かさない部位の筋肉を刺激し、バランスよく筋肉を鍛えることができます。筋肉が鍛えられると血行が改善され、体内に溜まった老廃物が排出されて代謝がよくなると言われています。
加齢に伴い筋肉が低下した高齢者や、運動不足を感じている人などがリズム体操をおこなうと、全身が鍛えられることで足腰の強化につながると期待されています。
また、一般的な体操と違い、リズム体操は音楽や音に合わせてリズムをとることが最大の特徴です。音楽に合わせてリズムよく身体を動かすことで、脳が活性化し、子どもの発達や認知機能の向上などの効果が期待できると言われています。
場所を選ばずどこでも出来るリズム体操
子どもから大人まで幅広い年齢層に選ばれているリズム体操は、場所を選ばずどこでも出来ることがメリットのひとつです。激しい運動ではないので自宅でも、狭いスペースでも身体を動かすことができます。音楽や音に合わせてリズム感よく身体を動かすことに慣れている人は、特定のものだけでなく、あらゆるジャンルの音楽にもリズムを合わせて身体を動かせます。
リズム体操はこんな目的をもった人におすすめ!
リズム体操はあらゆる目的に合わせて楽しく体を動かせる運動です。健康や美容のために運動をしようと思うけど、フィットネスやジムに通って激しい有酸素運動をするのは苦手な人や、最近運動不足だと感じている人、お子さんといっしょに楽しいことをしたいという人には、今すぐにでも始められるリズム体操をおすすめします。
ここでは、リズム体操をおすすめする人の特徴を、リズム体操をおこなう目的別にまとめています。
音楽に合わせて体を動かすのが好きな人
普段からよく音楽を聴いていて、好きな音楽が流れると自然に体でリズムを刻んでいる、という人は、リズム体操をとおして楽しく体を動かせる可能性が高いです。リズム体操は、基本的に音楽や音を聴いて感じたことを、体を使って表現するトレーニングです。音楽に合わせて身体を動かすのが好きな方は、トレーニングということを意識せずにリズム体操で全身をバランスよく鍛えることができるはずです。
リズム感を身につけたい人
リズム体操は、音楽や歌を流しておこなう運動です。流れる音楽を耳で聴いて、正確にリズムをとらえながら体を動かします。音楽に合わせてリズムをとることに慣れてくると、次にどのようなリズムが来るか予測する能力が身につくと言われています。
リズム感を養うことは、コミュニケーション能力や社会性にも大きく関係していると考えられています。たとえば、リズム感がある人は、人と話しをするときに程よいテンポで会話ができるため、円滑にコミュニケーションをとることができると言われています。
また、リズム体操で養われるリズム感は、運動神経にも影響すると考えられています。ボールを打ったり取ったりする球技や、タイミングを合わせてジャンプをしたり、身体を動かしたりするスポーツでは、リズム感がとても重要とされています。
幼児期は、成長に合わせて運動能力が伸びていく段階にあるため、早い段階から音楽や音を聴き、リズムに合わせて身体を動かすことに慣れさせることで、リズム感や基礎的な運動機能、そして体力の向上に繋がると言われています。
表現力を身につけたい人
表現力を身につけることを目的にリズム体操をおこなう人が増えています。リズム体操では、耳で聴いた音楽や音から膨らませたイメージをリズムに合わせて身体で表現するトレーニングを繰り返します。そういったトレーニングを繰り返すことで、自然と感受性や表現力が育まれていくと言われています。
リズム体操の活動を通じて子どもの感受性や表現力が育まれると、自分の気持ちや思い、考えをうまく相手に伝えられるようになるなど、成長してからも必要な能力やスキルが養われていきます。
集中力を高めたい人
リズム体操は、音楽や音に耳を傾け、そこから得られる想像をもとに体を動かします。途中で音楽のリズムが大きく変われば、それに合わせてリズムや動きを変える必要があります。音の変化にすぐに対応するためにも、注意深く音楽を聴く必要があり、何度も練習を続けることで必然的に集中力が高まっていくと言われています。
小さな子どもから大人まで楽しめるリズム体操は、空いている時間にだれでも気軽に始められる運動です。音楽や音に合わせてリズムよく体を動かすことで、集中力や想像力、そして表現力の豊かさにつながると期待されています。
また、子どもと一緒に大人も楽しめるリズム体操は、運動不足の解消や足腰の強化、認知症予防など、さまざまな効果が期待できる運動として人気が高まっています。フィットネスやジムに通う余裕はないけど、全身を動かせる運動を始めたいというときは、今からでもすぐに出来るリズム体操をぜひおすすめします!